異常(アノマリー)を読んで
異常を読んだ。
最初は色んな人の視点での物語が始まり、何か起きそう感が次第に強まっていく。
「異常」そのものはそれほど驚くものでもないが、その前後で物語が変わっていくのが面白い。
異常に対して、科学・哲学的にどう解釈するか、宗教的にはどう解釈するのかといった描写が細かくて面白い。
ふと目に止まったのは以下の文章だ。パンドラの箱の中から様々な悪が飛び出したが、パンドラの中に留まった悪が「希望」。希望は悪の中で最も始末が悪いもので人間の不幸を長引かせるもの。なぜなら、あらゆる反証があるのに「なんとかなるさ」と考えてしまうから。という旨の文章。
希望はなんとなく悪と対照的な概念かと信じていた。
反証があるにも関わらず「なんとかなるさ」の論理だけで行動できてしまうのは確かに悪なのかもしれない。